2007年10月26日

アフリカをオンライン化するためにクリック以上に必要なもの

SAT-3--WASC-route.png
2007年10月18日(economist.com)

コンピュータ社会の到来以降、アフリカとブロードバンド世界の溝は、依然としてグランドキャニオン並みに深い。たった4%のアフリカ人だけがインターネットにアクセスできる環境を持っている。それらのアフリカ人は、250〜300ドルという、世界で最も遅い回線速度に対して、世界で最も高い金額を支払っている。電子商取引はかろうじて存在しているにすぎない。ナイジェリアの人口はおよそ1億4000万人だが、自分名義のドメインでWebサイトを開設しているのはわずか数百人にすぎない。ブログは活気があふれているが、まだまだ少数だ。

仮にサブサハラ(注1)の規模を、利用可能なインターネット接続を尺度として計るなら、アイルランドくらいのサイズといえる。サブサハラの48国中、28国が中央アフリカと東アフリカに位置し、もっとも脆弱な人工衛星技術のみによってWebに繋がっている。ダイヤモンド鉱山や国連キャンプにおける予備のインターネット配線は別として、サブサハラの中で最も大きい2つの国であるコンゴとスーダンの全地域で、インターネット接続環境が存在しない。ウガンダのようなインターネットを推進している国々でさえ、草の根レベルからのスタートだ。マイクロソフト社の調査によると、200人に1人のウガンダ人しか定期的にEメールを使用していない。

この数字は、より頑強なSAT-3海底ケーブルによって高速度と低コストを実現させている西アフリカではもっと高い。南アフリカからスーダンまでインド洋海底沿いに9900キロ走っている、EASSyという名で知られる東アフリカのケーブルシステムは、中央アフリカと東アフリカの接続速度を数年中に向上させるために作られているが、まだ稼動していない。

アフリカ人は、更に、旧式にシステムや不安定な電力に対処しなければならない。インターフェースは、多くのアフリカの言語で書かれているが、Windowsの使用に関する、ウォルフ語やヨルバ語のもっとも分かり易い使用説明書でさえ、かなりの程度の読み書き能力を要すると推定される。かてて加えて、大部分のアフリカのインタネットカフェのカタツムリ並みに遅いダイアルアップ接続では、豊かな国のWebでのビデオやSNSといった高画質のグラフィックコンテンツはろくすっぽ機能しない。

仮に、国営独占の電気通信会社が、これらの舵取りをした場合、これらすべての事情はアフリカ人にとってよくない結果をもたらすだろう。とはいえ、幸運にも、国営独占の電気通信会社は、世界銀行が過去10年間に250億円つぎ込んだとも言われる、よりスリムで透明性の高い携帯電話会社から見捨てられている。アフリカ大陸は、依然として巨額の投資見通しがある土地で、特にインターネット関係においてはそうだ。

2005年に行われた“digital solidarity”(デジタル結束?)という国連の呼びかけは、今までのところ、たいした成果をあげていない。今月下旬にルワンダで開催されるアフリカコネクトと呼ばれる会議は、この流れを後押しすることを意図したものだ。この会議は純粋なビジネスの場になるだろうといわれている。チャリティではなくて。アフリカ諸国の政府は、非効率なお役所仕事の削減や、オンライン化コストを3分の2に削減すること及び、2012年までに省庁、病院、学校をオンライン化すること期待したテクノロジー企業の振興について、とりわけ世界銀行とアフリカ開発銀行からの圧力を受けるだろう。


注1:アフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域
posted by valisystem at 16:37| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
宇宙時代に世界中の難民を救う手段も宇宙技術がいいかもしれない つまり月面都市なら自給自足がいいので難民にも宇宙自給自足にすると健康に良く生活も困らない しかも研究設備や勉強設備も設置する住人が発明などで街が発展する 後はコストをいかに安くするかが問題である 廃材利用で自給自足宇宙都市で難民を救えたら難民を救いながらごみも減らせる 素晴らしい救いになるかもしれない しかも宇宙技術が大発展するかもしれない
Posted by 増田二三生 at 2008年07月08日 19:18
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