2007年02月19日

製作会社は興行収入をまるまる受け取れるわけじゃないってこと

民放で独り勝ちしているのは意外にもTBS!!

という上記の記事の件。

TBSの4―12月の業績は売上高が前年同期比5%増の2401億円、経常利益は同66%増の221億円

「TBSが手がけた大ヒット映画は『日本沈没』と『涙そうそう』、公開中の『どろろ』の3本です。『日本』は興収52億円、『涙』は31億円、『どろろ』は予想で35億円です。3本の興収だけで経常利益の半分に相当する計算です」(事情通)


この二つの部分を併せてみると、要するに、この事情通とやらは、TBSの経常利益として、3本の映画の興行収入をまるごとのっけてしまっているわけですよ。

ヲイヲイ。それはないだろうよ。

そもそも、興行収入ってのは、以下の計算式で求められるものです。

入場料×入場者数


つまり、ある映画の平均入場料が1,300円で、入場者数が10,000人だとすると、興行収入は、13,000,000円です。

そして、興行収入は概ね以下のような流れで分配されていきます。

@興行収入の5〜6割くらい=配給収入。
この「興行収入ー配給収入」の部分が各劇場の取り分です。

A配給収入のうちの1〜2割くらいを配給手数料として、配給会社が取る。

B配給収入から配給手数料を引いた残額を、製作委員会の幹事会社に渡す(今回の場合だと、おそらく幹事会社はTBSかなと)。

CBで受け取った金額について、製作委員会の幹事会社は、窓口手数料として、5%くらい取る。

DCの残額を、製作委員会各社に分配する。
(ちなみに日本沈没で言うと全部で9社ありますね)


では、この計算を、「日本沈没」に関して当てはめて、大雑把なTBSの取分を出してみましょう。

・興行収入=52億円
・配給収入=31億円(興行収入の6割と仮定)
・配給手数料=6億円(配給収入の2割と仮定)
・製作委員会の幹事会社の窓口手数料=1.5億円(5%くらいと仮定)
・製作委員会9社の合計取分=23.5億円

さて、あとの分配は、9社がどういう割合で出資しているかによって決まってきます。ここでは仮にTBSの出資比率を50%ととしておきます。

そうすると、TBSの収入=12億円くらい
ところが、日本沈没の製作費は12億円くらいかかってるらしいんですね。で、TBSの出資比率が50%だとすると、約6億円は製作費として出ていってしまってるわけです。

そうすると、TBSが日本沈没の上映に関して得られた純利益は、6億円くらいです(かなり大雑把に計算しましたし、仮定の部分も多いですけど)。

とここまで書いたところで、興行収入をまるまる経常利益に含めてしまった「事情通」がどれだけ恥ずかしい事情通かということが分かっていただけましたでしょうか。


posted by valisystem at 16:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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